Report レポート報告

〔1-8〕 BCC(ボンボクラート社)とは ガウディ著 (序章終)

Laggoon City 〜砂漠の夢の街〜
2016年04月07日

無題最初から、もちろん自分の経営経験とか、人生経験とかを買われ、警備だけに留まらず「BCC社の全体経営の顧問」をお願いされた。

そのうち、BCC社のオーナーの他経営関連会社のことも手伝うことで、グループ全体が見えてきた。
現在のBCC社の最大のリスクは、莫大な経費がかかることである。
実際、自分が関わった時点では、天文学的な数字を既に街の開発、各関係省庁への認可に要するネゴシエーションで必要な莫大な裏金、研究所の立て続けによる、高額検査機器のリースやら購入資金で、オーナーグループ全体のキャッシュフローが、極端に落ちていた。

オーナーは、街の開発で充分な利益が出ているはずだと信じていたが、極端な誘致のために安く分譲した故に、利益どころか赤字額を増大させていた。

おまけにラグーン市はBCC社の他に誘致した企業にはkyassyu、むこう10年間の無税の特約をあげていたために、大きな主軸産業からの税収入が市では見込めず、市には一方的にお金を貸し付けるばかりの状態であった。

お金がさらに一番かかる研究所は残念ながら、経費ばかりかかり、いつになったら研究が成功して、それが実用化され、製品化されるまで何年経つのかでさえも見えない状態であった。

 

俺はオーナーと直接話し、会社のそしてグループ全体のキャッシュフローが、危ない状態にあるほど低下している。その理由を足早に説明した。

そして、何よりお金がかかる遺伝子の研究を、いつか実現するためにも、莫大な資金が必要になり、またそれを産み出していくには、根本的な事業内容の見直しを進言した。

どのようにそれをするのですか?と聞かれ、

「自分の昔いた業界と付き合うしか無い」 と応えた。

financial-crisis-aheadオーナーは、自分は遺伝子研究のほうに没頭したいから、

そちらの方は望むことではないが、背に腹は代えられません。と、お任せします。と一任された。

俺は再度確認した。

 

目的達成のためには多少の痛みは伴います。
グローイングペイン(成長するときの痛み)
多少な犠牲も必要になってきます。
もちろんその多少は、少ないほうが良いに決まってますが。
そのことだけは、夢のために御承知ください。と。
その後、かなりの時間をかけて、全ての計画をあくまでわかる範囲、確定情報のみにしぼって説明した。
武器装備業界では、今はハイテク化、化学化。

即ち 「不可視(目には見えないまたは見えにくい)武器」 の開発傾向が顕著である。

BCCのBio Research Labでは、遺伝子操作によるウイルス兵器の開発が可能である。

clone
さらには同様の操作により、クローン人間による戦闘員開発が可能である。
これらは先ずは、開発を始めることにより、国家予算から莫大な開発援助金が毎年得られる。

同時に、ウイルス兵器に対するワクチン開発も着手して、その売買で利益を潤沢にあげていく案。

そして
上記の研究開発を進める上で、今の警備状態では余りに脆弱で、国際レベルの軍備開発が出来る保安状況ではないので、研究所全体の警備強化に加え、特別能力警備班を元軍人、傭兵のエリートのみに絞って雇用。
強化に努める旨。

同時に、当該班の実装装備品を大幅見直し。BCCsSFUS2
SFSU(スファス)special force security unit

の設立と向こう5年間、この部署への最大な投資を確約してもらう件などを。
俺は決して、今までにこの地球が排出してきた 社会派、宗教派テロリズムなどは一切持っていない。
ただ、この世界全てが間違った方向に進み、もう引き返せないことだけは明白なのだ。
全てのものは、ある一定法則に従い、それを望む望まないという個人的な意思に関わらず、大きくなりすぎた全てのものは、歴史上全てが小さいものにより滅ばされたことは明白なのだ。

 

financial sock
大きなものに対し、大きさで対抗してきた今までの戦いが、あまりにこの地球リズムから見ると不毛なのだ。

俺の頭にある、夢の街のラグーンシティになるのには、全ての権力、国家、団体からも一切の影響を受けずに、同時にこちら側だけからの交渉権のみを保持、行使し続けることが出来なくてはいけない。

則ち、世界の誰よりも最先端で、見えない殺傷能力の高い武力が必要なのだ。

それには、見えない武器である細菌兵器。

遺伝子研究で生み出す、クローン戦闘員。

さらには、クローン戦闘員の能力が充分なレベルに達するまでには、戦闘能力が高く、そして実戦経験豊富な軍人、および元軍人、傭兵を世界中からスカウトして、
「ステルスタクティカル」(静かに気づかれないように遂行する任務形態)により焦点を絞り、最強の私設軍隊を創るのだ。

 

 

研究所では、誰にも知らないもう一つの顔もある。

それは、新しいドラッグの開発にある。drug-testing-test-tubes

俺は、自分のキャリアから悟った。
どこの国のどこの軍隊であれ、政府であれ、諜報機関がある程度、その属している国家なり団体なりから、独立したカタチで活動していることが、経験上でわかった。
それらに必ず必要となるのが莫大な裏金の活動資金であり、その調達方法である。
それがドラッグの売買であり、 新しいドラッグの開発にある。
個人的な意見では、どんなものも薬品めいたものは、それが合法であれ非合法であれ、身体に良くないと信じている。
ただしこの世の中で、それほどまでの活動資金を得るとなると、このような人の欲につけ込む商売以外はあり得ないのである。
夢の独立を果たすまでは、街も荒れるだろう、たくさんの被験者の命やら人生を犠牲にするであろう。

ただし、本当の夢の国を独立させて、世界の全ての欲の闇から解放されるためには、我々は犠牲も栄養として強くなるしかないのだ。

ただし、あくまで見えない方法で、、、、

現存する大きさの概念を超える、質の高い戦術と装備で。

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