Report レポート報告

〔1-6〕 ガウディ•ゲロスキィー BCC社顧問 回顧録

Laggoon City 〜砂漠の夢の街〜
2016年04月07日

思えば、ここラグーンシティのBCCとの付き合いも早くも15年が経つか。

この砂漠地帯に最初来たときは、そもそも自分が、まだ若きヒーローぶったことが大好きだった最初のキャリア(職務)を思い出した。
そこは、隣国との国境線エリアの不法入国者とか、ボーダー(国境)を不法に侵入するドラッグマフィアとの戦いである。tessen

毎日、砂と埃まみれになって、暑い日中も、そして新月のような真っ暗な深夜が、その主な活動時間であった。

来る日も来る日も果てしなく続く、蟻の列をひたすら袋に回収するような、気の遠い不法侵入者との追っかけっこ。

容赦なく襲う、ガラガラ蛇やら猛毒のサソリとの別の戦い。

余りというか、一切良い思い出など皆無で、その後は砂漠が大嫌いになったほど、自分の中では誇れるキャリアではなかった。tore-ninng
その後は、軍での特殊部隊キャリアと実戦経験を活かし、様々な法執行機関、各国軍隊、国際的なコングロマットの警備チームのトレーニング、国際警備会社でのユニットマネージャーへのトレーニング等を行い、遂には、国際紛争時の後方支援サービス(情報、物流)に特化した会社を共同で設立、莫大な富を得た。
何一つ不自由など無い、生活だった。
ただ一つ、時々フラッシュバックのように、急に脳裏に飛び込む「世界が滅亡するシーン」だけが、子供のころからの大きな悩みの種だ。

世界が欲にまみれ、溶けていくさまを宇宙から眺めている。
そんな夢なのだ。

欲という極彩色に、一見すると綺麗に見える液体が、地球を覆い尽くし、やがて溶かして滅亡させる。という場面なのだ。
いつかこの世界が、地球が滅びるという確信めいた危機感が自分をいつだって、警察やら国境警備隊やら軍やら、若い自分が信じていた正義と思っていた組織に人生を捧げてきた理由なのであろう。
ある時から、その正義のメッキも剥がれ落ち、自分はその正義と言われるバッジの向こうにある、もっと大きな黒い存在を認めざるを得なかった。

それ故に、自分の辿ってきたキャリアでもさえも憎む時期もあった。

そんなもののために、自分の人生の大半の時間を費やし、命でさえも削り、更には、身体のあらゆる部分に一生治ることの無い様々な負傷箇所抱えた意味さえも。X-to-Zero-Power-2hc5bvl

全てを見失った時期もあった。

本当の正義は、新しいチカラからしか産まれない。
という確証が頭から離れず「ゼロから本当のチカラを創り直すのだ。」と。

その方法論を、様々な方法で暗中模索していたころに、大きな出会いがあったのだ。

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