Report レポート報告

〔1-2〕 黒い軍団  S.F.S.U(スファス)

Laggoon City 〜砂漠の夢の街〜
2016年04月07日
kurayami wani
BCCsSFUS2
フリー社会派ライター
: HOYA PLASTIC (ホーヤ プラスチック)

最初にその存在に気づいたのは、BCC社の研究所の関係者と裏取り取材がてら、数人とラグーンシティのメインストリートのレストランで、ディナーを取りながら談笑していた時のことだ。

彼らは、自分が頼んだラグーンシティから北へ50マイルほど行ったところにあるNO VALLEY地区にあるワイナリー(ブドウ農園とワイン醸造所が一体となった場所)のみで買える限定品の、若いのにボディがしっかりとある、評判のピノノワール系のブドウ種の赤ワインをたらふく飲ませたせいで、後半は大分口が滑らかになって、色々と内部の話しとか、愚痴めいた話しも引き出せた。

その内に急にヒソヒソ話になり、彼らは顔を突き合わせ周りを用心深く見回して、たまに S.F.S.U(スファス)と言う聞き慣れない単語を何度も使っていることに気づいた。

顔を真っ赤にさせ、酔いがすっかり廻った彼らに、自分はそれほど酔ってないのに同様に酔っぱらった振りをして聞いてみた。

「おい!お前ら、愚痴ばっかいってても人生始まらねーぞ! それにナンだよ、スファ なんとかってのは?」

彼らは、全員急に真顔になって、帰り支度をいそいそと始め出した。

一人は、何故か自分に向って、深い怒りと哀しみの目線を向けてそのまま何も言わずに立ち去った。

ふっと気づくと、目の前には、酔っぱらいすぎて動けなくなっている。

若い研究員だけ独りテーブルに残し、全員その場からいなくなってしまった。

自分もこれ以上、この若い研究員から大した話は聞けそうにないし、その美味しいワインの酔いも、ここに来て意外と廻って来ているのに気づいたので帰ろうとしたとき、急にその若い研究員の、くしゃくしゃのシャツの袖が、強引に捲られた腕に強く強く掴まれた。

彼は泣いている、何かつぶやいている。

「スファス、、黒いやつらが見ている、、」

どうやら、ここに何か確証めいた噂への糸口を感じた。

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